これまでに「主催者・参画者・参加者の3つの目線を大切に」「企画を作る作業と広報は分けて考えて」というポイントを抑えてきましたが、自分のやりたい企画を、参加してもらいたい人たちにそのまま伝えても響かないことがあります。ここでも参加者の目線に立って、「自分(主催者)のやりたいこと」を参加者の心に響くように変換する必要があります。

 

例えば、あなたが物産会を開きたいと考えているとします。けれど、単に「物産会」ではイメージが抽象的で集客に苦労するかもしれません。

解決策の1つとして、物産会のコンテンツにあるグルメにフォーカスする方法が考えられます。参加者目線で考えると、地域のグルメの企画は分かりやすくて集客にもつながりやすいです。そこでイベントのタイトルを「〇〇物産会」から「〇〇グルメフェスタ」に変更してみましょう。実際にイベントに来てみると、グルメだけでなく観光案内所、パネル展など、あなたがやりたかった物産会的な総合的なコンテンツもあるイベントにすればよいのです。

 

このように自分がやりたいことの中身はそれほど変えなくても、参加者目線に立って伝え方を変えるだけも集客は大きく改善します。

 

先の事例で中身を変えた部分は、グルメ部分を大きく見せるために

・グルメブースのスペースを大きくする

・グルメ試食の企画を入れた

という点ぐらいで、当初の物産会の内容はほとんど変わっていません。 

※この事例は実話で、このような工夫で集客に成功しました。

 

参加者目線に立って伝え方を変えるポイントとして、参加者に何らかの行動を起こさせる「動機付け」があるかないかを考えてみるといいでしょう。

 

例❶ 以下のInstagramのアカウントがあったら、どちらをフォローしたいと思いますか?

①オールフクイ

②福井🉐お買い物情報

 

①は、組織名だけなので、見ただけでは何のアカウントか分かりません。

②は、お得な買い物情報を得られるというアカウントだとイメージが湧きます。

②の方が分かりやすく、フォローする動機付けがあります。

また、投稿内容も、②の方が発信する内容に一貫性が生まれて満足度も上がります。

 

例❷ 2つのイベント名があったら、どちらに行きたいですか?

①アクティブスペースフェス

②アーバンスポーツ体験フェス

 

①は、アクティブスペースを活用することは伝わっても、フェスで何をするのか分かりません。

②は、アーバンスポーツを体験できるフェスであることが伝わってきます。

②の方が動機付けされています。

 

 

企画の伝え方を参加者目線で変える。

内容により変える必要がないものもありますが、まずは参加者の動機を意識してみることが必須です。人は動機で動きます。


この記事はノウハウの一部を簡潔に紹介しております。
手法・事例の詳細は文字では全て書ききれない為、省かせて頂いております。
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