まちづくり活動の多くが継続、拡大しないまま、いつの間にか終わっていきます。
主な理由は「活動量と対価のミスマッチ」と「組織の在り方」にあります。
まちづくり活動における対価とは、主に自分が地域に貢献しているという「自己有用感」もしくは「報酬(お金)」になります。
対価が自己有用感だけでは、満足できるだけの自己有用感を得るために必要な活動量が増えるばかりで、最後は活動疲れ(対価に合わない)になる方が多いです。
一方で活動に対してバランスが取れた報酬を得ることが出来れば、副業や本業として活動できるため、継続・拡大できる可能性が高まります。
対価を自己有用感のみで考えると、多くの方は限界に突き当たります。
どれくらい自己有用感を感じるかは個人差が大きく、数値化もできないため、ノウハウ化できません。
また、自身の生活環境が安定していないと、人のための活動は継続が難しくなることが多いです。若い世代がまちづくり活動を始めたけど、結婚後に生活にお金が必要になり、活動に時間を充てられなくなって縮小、消滅する、といったことは少なくないと思います。 充てられる時間が減る⇒活動が低調になる⇒モチベーション減少。まさに負のスパイラルです。
しかしながら、結婚後もまちづくり活動を副業にできれば、継続することができます。
まちづくり活動の中で、自己有用感(情熱)は当たり前の参加条件であり、報酬の対価を得るノウハウを習得することこそが継続、拡大の一番の解決策だと考えます。
情熱をもって活動し、自己有用感と報酬の両方を得ることで持続可能なまちづくり活動が生まれます。
ここで意識してほしいには「利益」と「対価」の違いです。
利益は、一定の期間内に得た収益の合計に過ぎません。
対価は「相手に提供した労力に値する利益」という意味です。常に活動量に対してバランスが取れた収益になっているかを考える必要があります。
例えば、50万円の利益を得るのに、100万円分の活動量を要するようではバランスが取れていません。10万円の利益は、10万円分の活動量で得ること重要であるという事です。
しっかりと対価を得ることで、以下のようなメリットが生まれます。
・自分や組織に責任感が生まれ事業のクオリティが上がる。
・事業に付加価値を付けるようになる。
・事業構築の発想に生産性が生まれる。
・収益が生まれ事業が継続・拡大できる。
ただ、バランスが取れた対価を得るにはノウハウ(手法)が必要となります。
ソフト事業はノウハウ次第で結果がゼロになることもあれば、逆に何倍になることもあります。
ノウハウは主に「考え方」と「やり方」に分かれます。
「考え方」は、企画が変わっても同じです。
「やり方」は、企画の内容によって変わります。
まちづくり活動が拡大、継続しない理由が「組織の在り方」にあることも多いです。
まちづくり組織は会社組織とは真逆になる傾向があります。
「(組織のメンバーに)対価を与えない、与えいにくい組織」
「無駄に合意形成が多い組織」
このような状況におちいっていることはないでしょうか?
・名ばかりの役職がおおい
・責任と権限の所在が曖昧
・意見を言うだけで行動しない、覚悟と責任のない仲間が多い
・稼ごうと思っても仲間が多く、自分だけ稼ぐわけにもいかない
・稼いだとしても仲間の活動量が分かりづらく、分配が難しい
などなど、問題のある組織になってしまう理由には様々あります。
組織形成の段階で、発展しない組織になっていることも少なくありません。
まちづくり活動には生産性のある組織形成が必要です。
まちづくりは報酬を得ることが目的ではないですが、事業内容に社会的な意義があるのならば、継続、拡大するための報酬を得る方法を考えるべきです。
「対価(報酬)構築」
「生産性のある組織構築」
この二つは、まちづくり活動継続の最大のカギです。
この記事はノウハウの一部を簡潔に紹介しております。
手法・事例の詳細は文字では全て書ききれない為、省かせて頂いております。
伴走支援では、プレイヤーの事業を通してノウハウを活用し支援・育成を行っております。