「イベントに参加してもらう」「ものを買ってもらう」「プロジェクトに協力してもらう。

様々なまちづくりがある中、ターゲットとする人たちが重視するのは企画の内容です。「参加してみよう」という動機を喚起できるかどうかが重要であって、基本的にだれが主催しているかは、さほど関係ありません。

 

ただ、主催者の存在自身が動機を喚起できるケースは別です。例えば、ラーメン王がラーメンイベントを企画する場合は、主催者の存在が来場する動機になります。

 

こうしたケースではないのに、主催者(人)が目立とうとして、本来重要である「動機」を喚起すべき企画内容が目立っていない状況を見かけることがあります。 このように人が目立つイベントは、下記のようなデメリットが生じる場合があります。

 

・企画内容の印象が薄れ、集客が得にくくなります。

・「身内感」が強まって関係者以外の足が遠のき、集客が得にくくなります。

 

悪い意味で人が目出っている企画には、以下のような特長が見られます。

 

・広報物がおける主催者の自己紹介の割合が多い。 主催者情報は最大でも5%ぐらいで十分です。

・企画名が「行ってみよう」「やってみよう」という動機を喚起するものではなく、主催者を連想させるものになっている。 

 (前述したように人を広報する目的がある場合は別)

 

せっかく良い企画をしても〝主役〟を間違えたらもったいないです。

 

例えば、福井県の坂井市丸岡エリアにある丸岡高校(私の母校です)の卒業生でグルメイベントを企画したとします。イベント名の候補が2つです。

 

❶丸高情熱フェス

❷丸岡グルメフェスタ

 

いかがでしょうか?❷の方が「行ってみよう」という動機を作れそうですよね。

 

チラシのデザインも2案あります。

 

❶チラシに主催者の卒業生メンバーが全面に写っている

❷丸岡の特産グルメが写っている

 

これも❷の方が行く動機になりますよね。

 

(例外として、それほどの集客を望まないイベントであれば、卒業生を前面に出して関係者の人脈を頼った方が成功する場合もあります)

 

参加者にとって大事なのは「人(主催者)」ではなく、行ってみよう、やってみようの動機を生み出す「企画」の内容です。


この記事はノウハウの一部を簡潔に紹介しております。
手法・事例の詳細は文字では全て書ききれない為、省かせて頂いております。
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