何かしらまちづくりの企画を構築した際、修正するスピードは成功のカギになります。

魚釣りは、短気な人の方が向いているそうです。
理由の一つは、釣れないと餌を直ぐに変えることにあるらしいです。
マーケティングの基本は、魚釣りと同じとも言われています。
出店者やお客を集める際も同じ考え方です。

この先、魚釣りを例えに説明します。「人」を「魚」に例えますので、少し失礼な表現に感じるかもしれませんが、あくまでも説明のためですのでお許しください。

まちづくりの企画を餌として、それに参加する人を魚とします。
餌が合えば、魚は釣れます。
私は、魚を100匹釣りたい時、10の餌で50匹釣れているのであれば、餌はそのままにして様子を見るか、餌の量を倍にしてスピードアップを狙います。
その後に効率悪いと感じたら違う餌にするでしょう。

問題は餌を投入しても想定より釣れない、釣果が0匹の場合です。このまま餌をまいても想定に届かない可能性が高いので、すぐに餌を変えます。

 

私の体験から具体的に説明します。

・イベントの出店者集めで情報をSNSなどで拡散しましたが、1日目は全く反応がありませんでした。経験上、上手くいくときは1日目で最低2、3件は反応あるものなのですが、そのときは全く反応がないためにすぐに課題を検証しました。タイトルとキャッチコピーが分かりにくいと判断し、変更しました。翌日再募集したら反応があり、結果的には目標とする出店者が集まりました。

・企業にリクルートにつながる広告の提案(営業)を行った際、3社回って反応が悪いことに気が付きました。このままでは売れないと感じ、何かしらの付加価値が必要だと判断。高校、大学に交渉し、チラシの配布の許可を得て、学生に協力企業の情報が届く要素を強めて再度提案に行くと、売れ行きが回復しました。弊社では、営業を始めて最初の3件で企画が良いかを悪いかを見極めろと伝えています。

・イベント当日の集客が弱かったため、開始1時間後に急きょガラガラ抽選を実施することを決め、5000円の商品を準備。余っていたノベルティも賞品に加え、街を歩く人に「現在5000円相当の商品が当たるキャンペーンやってまーす」と案内し、会場への誘客に成功したこともあります。

これらの事例のように、私は餌を変えるのが早いです。このままやっても成功しないと感じた瞬間に変えます。

 

上記の例のように「このままでは成功しない」と思ったら、すぐに餌を変える事をオススメします。心の奥底で「このままじゃまずいんじゃないかな」と思っているのに、同じことをやり続けてる人は意外に少なくないと思います。
そうした考え方である限り、成功することはないでしょう。
少しでもこのままだとダメだと思えば、則修正。感覚を研ぎ澄ませ、問題点に早く気づき、正しく検証し、修正することが大事です。

 

余談ですが、WEB広告でABテストというものがあります。

企画段階でいくつかの広告記事を作り、反応のよい記事に対して予算を充てるという手法です。弊社ではSNS広告をよく使いますが、同じ企画でも最初のキャッチコピーを変えるだけでエンゲージメント(反応率)が3倍上がった例もあります。
特に広告記事の最初の1,2行は、ターゲット層が企画内容を自分ごとかどうかを判断する重要な部分なので、複数パターンを考えます。
ほかにも「サムネイル(写真)」「ターゲットの属性」「記事でフォーカスする部分」は十分な検討が必要な部分です。

1つの企画で20パターン以上作る場合もあります。企画が上手くいっていないとき程、数が増えます。これも魚釣りのようですね。


この記事はノウハウの一部を簡潔に紹介しております。
手法・事例の詳細は文字では全て書ききれない為、省かせて頂いております。
伴走支援では、プレイヤーの事業を通してノウハウを活用し支援・育成を行っております。