まちづくり活動におけるノウハウの多くは、活動の継続や拡大するために必要なものだと考えています。

なのでスタートラインにおいては、シンプルに自分がやりたいことを考え、難しく考えずにまずは一歩踏み出す事が何より大事です。
まだ何も始める前から過剰なノウハウがプレイヤーの頭を混乱させて思考停止、もしくは企画を複雑化し、最初の一歩を踏み出せない状況に陥る場合があります。

私も最初は何のノウハウがありませんでしたが、とりあえず行動してみたら、1回目からそれなりに成功することができました。
ただ、非効率で活動時間は長くなり、随所でクオリティの粗さが目立ちました。 
リスクヘッジができておらず、トラブルも経験しました。
その後、収益化を考えるようになりましたが、その壁は高かったです。
それでも活動を続ける中で、継続と拡大のために対価を得る事の必要性に気が付き、効率化、クオリティアップ、組織論、収益手法、投資概念等のノウハウを蓄積させていきました。
その結果収益化(対価)を得る事ができました。

振り返ってみると、最初から自分にノウハウがあれば良かったと思う事もありますが、最初から多くのノウハウを教えられたら、頭と体に経験が追い付かず、逆に行動できなかったかもしれないなとも思います。

私が最初に実施したまちづくりのプレイヤー育成事業は、大学生や高校生がまちづくりの実践に挑戦する「学生まちづくり班」という取り組みです。
従来からまちづくりに関心がある学生の相談に応じてきましたが、当たっているか外れているかも分からない仮説を重ねることに時間を費やし、実際の行動に移れない学生が多く、凄くもったいないと感じて始めたのが「学生まちづくり班」です。2023年で5年目を迎えます。学生たちは予算がない中から工夫を凝らし、毎年10件前後のプロジェクトを実践につなげています。 

学生まちづくり班に限らず、その他のプレイヤー育成事業にも共通するのは、1回目の企画からそれなりに成功できていることです。1回目の活動後に、収益化したい、事業を拡大したいという思いが生まれ、それを実現することは非常に難しく、初めてノウハウの必要性を感じます。


こうした経験から、スタートラインに立ったばかりのプレイヤーを支援する際は、伝えるノウハウは基本的な部分だけにとどめ、最初の一歩踏み出す精神的な支援に徹しています。
踏み出してからがノウハウの出番なのです。

過去には私が最初からノウハウを押し付けてしまったあまり、私のプレイヤー育成事業から離れていった人もいました。ノウハウ先行で混乱させてしまったと反省しています。

今から何かを始めようと思っている人
難しく考えないでください!
やりたいことは、ノウハウなんかがなくても、行動すれば大概はできます。
まずは、一歩踏み出す強い気持ちです!

とにかく踏み出し見ると、
壁だと思ったことが大したことじゃなかったり
思いがけず協力者が現れて、規模が拡大できたり
新たな視点から柔軟な発想が生まれたりすることがよくあります。
行動しなかった過去の自分が、もったいなく感じると思います。

まちづくり活動は、自分にないものは、だれかと連携し、補いながら進めていくものなので、最初のうちは経験はほとんど関係ありません。

難しく考えず、まずは一歩!


この記事はノウハウの一部を簡潔に紹介しております。
手法・事例の詳細は文字では全て書ききれない為、省かせて頂いております。
伴走支援では、プレイヤーの事業を通してノウハウを活用し支援・育成を行っております。